1/22~27に、「ココロをつなぐ芸術展」(比企地域にお住いの精神障害のある方々の作品展)がありました。福祉サービス事業所やデイケアなどを利用している方々が、普段取り組まれている創作活動での絵画やちぎり絵、書道、アクセサリー、編み物、詩などの作品が多く出展されており、見ていて心癒される思いがしました。
そして作品を見ながら、かつて自分が入院中に参加していたOT(作業療法)プログラムのことを思い出しました(私は主にジグソーパズルばかりやっていましたが)。入院した当初はやる気になれず、参加を渋っていましたが、そのうち患者さんの仲間たちが楽しそうに取り組んでいる様子を見て、自分も少しずつ無理のないペースで取り組むようになりました。そうすると、体調の悪さばかりに気持ちが向かっていたのが、その時間は少し心が軽くなり、いつしか病気のことを忘れていました。今思うと病気の回復には大事な時間だったように思います。
今回の作品展には、私も知っている方が、高圧電線の鉄塔を描いた作品を出展しておられました。黒いサインペンを使って、送電線でつながったいくつもの鉄塔が、いろいろな構図で描かれており、とても緻密な作品でした。専門家の方が見ても正確に描かれているそうで、県の作品展では受賞もされているとのことでした。その方が絵を描かれることを私は知らなかったので、その絵を見て驚くとともに、素敵な一面を持っておられることを知ることができました。
また来場された別の方から、「近所に引きこもりの方がいます。その方の親御さんもご高齢なので、これからのことも思って心配しています。」とのご相談を受けました。そのお話を伺いながら、「ご家族以外にも、心にかけておられる方が地域にいらっしゃる」と思うと同時に、そのような相談ができる場が、もっと外に広がっていく必要があることも感じました。
作品を見ることを通して、いろいろなことを思う大事な機会となりました。
(ご本人の了解を得て、作品の写真を掲載させていただきました)
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